2021年12月3日、より子会長と共に高師台中学にて福祉教室を開催しました。対象は1年生196名の生徒です。
最初に、より子会長が車いすでの生活や困る事などの体験を話し、その後宮副が車いす障がい者のトイレの使い方や駐車場どの乗り降りの様子を動画で紹介しました。
何故、トイレや駐車場が一般の人たちと分けられているかを説明しました。
目の前に車いす障がい者のより子会長がいて動画にて、実際の映像を見る事で伝わり易さを実感しました。
また、トイレチェックなど会の活動紹介と共に法人会員の取り組みや、関わり方を説明、今回は東海交通が使用している、次世代型タクシー「ジャパンタクシー」のお話をしました。
従来はセダンタイプの車が主でしたが、乗り降りがし易く今では東海交通の3割ほどがこのタクシーに変わり、高齢者や障がい者だけでなく、多くの人からもからリクエストされる人気車です。
車だけでなく、電化製品やお風呂が沸いた時、冷蔵庫が開きっぱなしなことを音で教えてくれるタイプの製品など、さまざまな企業がこのような試みをしています。
バリアフリーの目指すところは全ての人に優しくという事です。
車いす障がい者だけではなくベビーカーだって段差や凸凹はない方が良いです。
中学生のみなさんが何年かして出て行く社会では、こんな目線を持った製品開発やサービス提供を考えることができる人が望まれると思います。
障がいがある事は大変そうだけど、自分とは関係ないと思わずに是非自分にできる事を考える習慣をつけ、そして行動の中で社会に出て働く事の意味を考えてもらえたら嬉しいですとお伝えしました。
みなさん真剣に聞いて下さり、のちにいただいた感想文にも自分にできる事を考えて行きたいと書いてありました。
この考えは私たち車いすを楽しむ会と一緒ですよね。
福祉教室は小中学校の中で身体の不自由な人たちに自分でできる事はないだろうかと、考えて障がい者や福祉に関わる人に話を聞く授業ですが、障がいというと身体の不自由さばかりに焦点があたってしまいがちですが、自分にできることの視点を広げてもらえるような伝え方ができるようにしたいと思いました。